従来のロールテンション装置の弱点を改善し傷/熱を発生させず、直進性が良く綺麗に巻き上げることが出来る、独自のロールテンション装置(MDロール)を開発致しました。
1992年より出荷を始め多数の採用を頂き順調に稼働を続け、お客様から高い評価を頂いております。 特に、傷や汚れ発熱を嫌う、カラー鋼板、電磁鋼板、光沢材、メッキ材、柔らかい材料、薄い板厚、高速運転のテンション装置として多数採用を頂いております。テンション装置でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
MDロールの特長
1、板の表面に傷、縞模様が付きません。
条がMDロールを回転させる為、滑りなく材料速と同調して回転する為傷は発生しません。ロールに溝がないので、ロールマークなどの模様は付きません。
2、巻取りの全条、広幅条も、狭幅条も均一な張力で巻取りが可能。
MDロールは、スリットされた各条の速度差を弾性体の変形量の差により吸収し、均一な張力を発生させる事により広幅の製品も狭い幅の製品もきれいに巻き上げます。
3、張力設定が容易な省エネタイプのテンション装置です。冷却水は不要です。
MDロールは電動機を使い回生によりMDロールにブレーキをかけて電気エネルギーに変換し、その発生した電力は工場に返還しますので電力を使いません。 省エネ型のテンション装置です。MDロールは、ボリュームで簡単に張力設定ができ、テーパーテンションや微妙な張力調節が行えます。摩擦方式とでは無い為冷却装置は不要です。東南アジア等の高温地や寒冷地でも安心してご使用頂けます。
4、作業性が良い。段取り時間の短縮に寄与します。
MDロールは通板時に送りロールとして使用できます。また、ロールに溝がないのでセパレーターセットが容易で装置本体をセンターリングする必要もなく、迅速に通板できます。MDロールはストレートに巻き上がるため、板/スリット幅によりますがオーバーアームセパレーターを使用しないで巻き取ることも可能です。よって、通板・セット時間が大幅に短縮され、効率アップにつながります。
5、保守性が高く、ランニングコストのダウンに寄与します。
MDロールのメンテナンスの目安は、1交替作業で約1.5-2年に1回表面を研磨して再使用します。 スリットする材料の材質/厚さ/バリ高さで研磨周期は異なります。 再研磨によりロール径が規定径より小さくなった場合は、積層円盤を交換し再使用致します。 円盤交換の目安は、再研磨3-4回ですので4.5-8年使用できます。